ゴール設定の「現状の外側」って何か基準があるの?
苫米地式コーチングでは「ゴールは現状の外側に設定すること」というルールが明文化されています。しかし、この「現状の外側」をなかなか理解できずにゴールを設定できずにいる人の声もよく聞きます。
では、「どこからが現状の外側」なのでしょうか?
ここでは、セルフコーチングを実践している人の事例を交えて紹介していきます。
読んだあとは、きっとモヤが晴れたように現状の外側のゴール設定が理解できているかと思います。
「現状の外側」の定義
ゴール設定における現状の外側とは、今のまま頑張っても構造的に達成が不可能なことを指します。現状の「外側」を理解するには、現状の「内側」を例に挙げると分かり易いでしょう。
例えば、介護スタッフとして働く人が、勤務先の施設長になることは、可能・不可能でいえば、可能です。どんなに困難に思えたとしても、スタッフが施設長のポジションに就くことが法律で禁じられている訳でもありませんよね。実際、スタッフが施設長になった実例は沢山あります。
これは現状の内側です。
この施設長という役職が、いくらひと握りの選ばれた人が就くポジションであっても、可能性がゼロではないものは全て「現状の内側」となる訳です。
もう一つは、達成方法が見えているゴールも「現状の内側」です。よくある例が、「弁護士になりたい」「社長になりたい」など、資格や肩書にフォーカスしたゴールがこれにあたります。
これらは、達成方法が見えているどころか、ネットで調べれば分かるレベルですよね。
弁護士になるための方法は、予備校などいくらでも存在します。
会社の社長になりたいというゴールなら、達成がもっと簡単です。社長になりたいだけなら、法人登記費用として20~30万円ほど用意できれば誰でもすぐ「代表取締役」になれます。
するとこんな声が聞こえてきそうです。
いやいや、そういう意味じゃなくって、社長になって優越感に浸りたいんだよ!
お金を稼ぎたいんだよ!
そうです。この「そうじゃなくって〜」の続きが、「want toであり現状の外側のゴール」を設定するヒントとなります。
お金はどれくらい欲しいのか?
何に使いたいのか?
そのために社長になる必要があるのか?
弁護士でないとできないのか?
これらを自問自答してみてください。